2016年04月06日

江源武鑑

繖山周辺の歴史に興味があり、読んでみたいと思ってた「江源武鑑」、昭和49年刊行の上下2巻、古本で買っちゃった!ハードカバー函入りで、中身は、現代の活字に起こしたものでなく、江戸時代の原本がそのままの形で収録されててテンション上がる。偽書とされてるそうですが、リアルタイムに近い頃の書物。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%BA%90%E6%AD%A6%E9%91%91

近江佐々木六角氏三代の記録だそうですが、正史とされているものと異なる点や秀吉の名前など間違いが多く偽書とされているそうですが、江戸時代は豊臣家の話題はご法度だったらしいので、現代風に言うとフェイクかました可能性もあるんじゃないかと思って読むと楽しい気もします。

現在伝わる歴史は、時の権力者によって改変されたものであるかもしれず(日本書紀などもそう言われていますね)現在の通説と違っていても、ほぼリアルタイムで描かれたこの本には、いくばくかの真実もあるのではないかと思うと夢があるし、権力者の壁のすきまから伺い見える遠い昔の世界はとても興味深いです。  


Posted by 石川 at 00:10Comments(0)